
「ベトナムのお土産は何がいいですか?」と聞かれると、いつも困ってしまうんですけど、そんなお土産の参考になればと思い、ベトナム・コーヒーの飲み比べ試飲会を開催してみました。
ベトナム・コーヒーといえば、ブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー輸出国。
日本では、まだあまり馴染みがないものの、意外と評判が良い。
たまにお土産としてコーヒーをいただくことがある。
カップの上に置いてお湯を注ぐだけで本格コーヒーが飲めるというタイプ。
「日本が恋しいでしょ」
とのコメント付で頂戴し、裏を見ると「原産国:ベトナム」ということがよくある。
まだまだベトナムはコーヒー豆の国として認識されていないんだなと残念に思う反面、頑張らないととも思う。
先日ドンズーに来たお客さんのの話では、缶コーヒーはベトナム豆が主流になりつつあるとのこと。
次回帰国時には、是非チェックしたみたい。
皆さんも、缶コーヒー購入したら、チェックしていただけたらと思う。
そこで、今回、ベトナムコーヒーをお土産に買って帰っていただき、日本でも広めて欲しいという思いから、
「どのコーヒーを買ったらいいの?」
という質問に答えるべく、スーパーでよく見かけるコーヒー、ベトナム最大手Trung Nguyen(チュン・グェン)コーヒーNo1~5とSの6種類を飲み比べてみた。
1.商品の説明
今回、飲み比べた商品は次の6種類。
試飲の際は、ブラックで飲み比べた。
また、日本で簡単に飲むことができるよう、日本式の紙フィルターを使って落とした。
1)No1(250g)
豆の種類:Culi Robusta
価格:38000d(約150円)
2)No2(250g)
豆の種類:Arabica-Robusta
価格:45000d(約170円)
3)No3(250g)
豆の種類:Arabica
価格:56000d(約220円)
4)No4(250g)
豆の種類:Arabica-Robusta-Catimor-Excelsa
価格:67000d(約260円)
5)No5(250g)
豆の種類:Culi-Arabica
価格:75000d(約290円)
6)S(100g)
豆の種類:Arabica-Robusta-Catimor-Excelsa
価格:12000d(約50円)
2.結論
まず、結論から。
飲み比べた結果、私の個人的な感想で勝手に順番をつけると下記の通りになったものの、実際No1~5は、それほど大差はない。
どのコーヒーもおいしく、甲乙つけがたく悩んだ。
お土産におすすめは、No1,3,5かなと思うけど、2,4も捨てがたい。
これがベトナムコーヒーだ!というのを飲みたければ、No1。
味で選ぶなら、No5
従って、お土産ならNo1がベトナムらしくて良いのではないかと思う。
6位のSは、かなりレベルが落ちるので、おすすめはできない。
1)味
1位 No5
2位 No3
3位 No1
4位 No2
5位 No4
6位 S
2)お買い得感
1位 No1
2位 No3
3位 No5
4位 No2
5位 No4
6位 S
3.感想
正直な話、上で順番をつけたものの、No1~5はどれもおいしく感じた。
そこで、私の感想だけではなく、各コーヒーを飲んだ専門家のスターバックスLタワー店元チーフから
1)No1
匂いが甘く、味も甘い。
いかにもベトナム・コーヒーという感じで、少々安っぽく感じる。
2)No2
夜にミルクを入れて飲みたいコーヒー。
ブラックで飲むと、うすくて、あっさりしている。
3)No3
朝の目覚めに飲みたいコーヒーで、すっきりした味わいが特徴。
4)No4
コーヒー、コーヒー、コーヒーと連呼したくなるようなコーヒー感があり、飲んだ後も舌に残る。
一番味が濃く、味に少しクセがあり、弱冠酸味がある。
5)No5
No1同様にいかにもベトナム・コーヒーという感じ。
No1と違うのは、こちらの方が高級感があるところ。
さすが、一番高いことだけはあるなという感じ。
6)S
No1~5に比べると比較対象外という感じで、ベトナムの道端で飲むコーヒーの味。
4.ベトナム・コーヒーの特徴
ベトナム・コーヒーのほとんどは。Robusta(ロブスタ)種。
日本で飲むコーヒーはほとんどがArabica(アラビカ)種。
日本では、缶コーヒーなどにロブスタ種を使っている。
アラビカ種は標高1000~2000mの高さで栽培されるため、栽培がとても難しい。
それに比べ、アラビカ種は低地栽培可能で成長が早く、しかもタフなので病気にならない。
ということで、アラビカ種は栽培方法がとても簡単だというメリットがある。
しかし、酸味がなく泥臭い味がするということで、一般的な評価は低い。
そのため、ロブスタ種をそのまま飲むこと少なく、他の種類の豆を混ぜて飲む。
Trung Nguyenでは、ロブスタ種の欠点を補うために、コーヒーを焙煎するときにバターを使って焙煎することにより、臭いを取り除き、コクを出すようにしているとのこと。
更に、ベトナム・コーヒーによく見かけるCuli(クリ)種。
これは、ロブスタ種の木から、特に丸い実だけのものを摘んだもの。
コクが深く苦味があり、アイスコーヒーに向いているといわれている。
要は、ロブスタ種の中でも高級品と考えて間違いない。
ということで、アラビカ種と高級なCuli種をブレンドしたNo5が一番おいしく感じたというのもうなずける。
お土産の参考にしていただければ。
ちなみに、スーパーでバニラやナッツなどのフレーバー・コーヒーが売っているが、香りは良いが味が薄いので、私はおすすめではない。
ベトナム人も飲まないし、ベトナムの味というよりもお土産用に作られた味という感じがする。
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