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日本語教師からベトナム家庭料理研究家へ(井本先生)

2013.01.09 17:28|日本人教師近況報告
現在、大阪で「ベトナム家庭料理研究家」として活躍中であり、97年~99年に当校にて日本語を教えていた、井本直美先生からの記事です。


井本先生のブログは、こちらです。
      ↓↓↓↓↓↓↓
まいにち ベトナム

私も料理をするので時々見ますが、「なるほど!こうやって作るのか!!」とても勉強になります。
是非、ご覧ください!!



1.jpg
・井本先生のご家族
バイクに4人乗りがベトナムっぽくてかわいいですよね!


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◇日本語教師からベトナム家庭料理研究家へ


 「なんで日本語教師になったの?」「ドクを見て日本語教師になったの?」…よく聞かれた質問です。香取慎吾が主演のテレビドラマ「ドク」見て日本語教師になろう!と決めたのではないので、100%それは違うと答えることができますが「なんで?」という質問にはたびたび自分自身「なんでやろう…」と考えました。その理由は一つじゃなくて「日本文学科を卒業したから」「日本語教師の資格が取れたから」「海外で働きたいから」「人と接する仕事がしたいから」…挙げていくとキリがありません。でも、一番大きな思いは「何かを伝える仕事がしたい」ということだと思います。それはベトナム料理研究家、ベトナム語翻訳、通訳という今の仕事にも繋がっていることです。


 次によく聞かれる質問が「なんでベトナム?」です。この質問の答えはふざけているわけではないのですが「ごはんがおいしかったから」の一言です。日本で日本語教師をしているうちに海外で教えたいという気持ちが大きくなり、どこへ行くか…と考えた時、私の基準は「ごはんがおいしい事!毎日その国の料理が食べられる事!」でした。その基準で考えると絶対アジア!だって、大好物は米だから…アジアの国の中でまず初めに行きたい!と思った場所はタイのバンコクでした。タイ料理は大好きだし、バンコクには何度も旅行に行ったことがあったので…。でも、その時バンコクには日本語教師の求人がなく、仕事が決まらずに行くには不安でした。じゃあ、次に好きなベトナム、ホーチミン市は?という安易な理由で日本からベトナムのホーチミン市にある日本語学校に履歴書を送りまくり、有難いことにホーチミン市にあるドンユー学校からお返事をいただき日本語教師として渡越することができました。


 ドンユー日本語学校で働く事が決まった時、全くベトナム語が理解できず、英語も100%理解できるわけではなかったので、戸惑うことがたくさんありました。でもベトナム人先生方のきめ細やかな…時には重い(!?)サポート、先輩日本御教師の皆さんとの毎晩の(!?)息抜き(飲み会!?)のおかげで楽しく充実した日々を送りことができました。学生の皆も親切で毎日いろいろな果物、食べ物を持ってきてくれたり、休み時間にコーヒーを飲みに行ったり、休みの日にはバイクにのせていろいろな場所に連れて行ってくれました。
仕事は週6日、朝か昼4コマ、夜4コマ、時々工業団地の日本企業へ出張というスケジュールで授業のない時間は授業の準備、校舎間の移動とハードでしたが、若かったのか全く苦ではなく本当に楽しく充実日々を送ることができました。



 ベトナムで日本語を教える事が出来てよかったなぁと思う事は、キラキラした学生の目を見る事が出来た事、日本に興味を持ってくれている人がこんなにいるんだと実感できた事、そして日本語教師として「日本」を背負う重みを実感できたことです。正直、ベトナムに行くまで、私は無意識のうちに自分は日本人なんだから日本の事はなんでも知っていると思っていました。でも…ベトナムにいって自分があまりに日本の事を知らない事にがくぜんとしました。学生からは言葉の質問に限らず、芸能人やゴシップ等の他愛のない質問から、歴史、政治、経済、宗教等…確信をつく質問まで多々あります。芸能人やテレビドラマをきっかけに日本に興味を持ってもらい好きになってもらえたらいいなぁと思いつつも、「日本の歴史は…?」「日本の政治は…?」等という質問にも本質的なことを伝えつつ、自分の意見もきちんと言えなければなりません。こういう学生との授業以外での雑談が私にとっては日本の歴史、文化、古典、習慣、作法、礼儀等…について見つめ直すいい機会になりました。そして「日本っていいなぁ」と思えるようになりました。日本にいると日本人としてのアイデンティ-について深く考える事もなく、日本のメディアでは海外の文化は素敵、見習わなくては…というような風潮が多く取り上げられるのですが、これから日本語教師として海外に行く方には、日本の事をもっともっと知って、日本に誇りをもって行ってもらいたいと思います。そして学生の前では「自分が日本代表」ということも忘れないでください。


 渡越してから2年半後、ベトナム人の夫と結婚しました。結婚を機に日本語教師の仕事は朝か昼の仕事のみにしました。それまで、日本語学校には日本語を話せるベトナム人先生がたくさんいる、ベトナム人の友人は皆日本語が話せる、飲みに行く相手は日本人という恵まれた環境の上に胡坐をかき、ベトナム語は買い物ができて、食べたいものが注文できる程度で十分かなぁと思っていたのですが、結婚を機に、ベトナム語しか話さない義母との意思疎通を図らなければならない、お手伝いさんに指示を出さなければならない等など…必要に迫られベトナム語の勉強に行くことになったからです。また、ベトナム人の嫁たる者、ベトナム料理ぐらい本を見ずにササッと作れなくては…という義母の圧力に耐え切れずベトナム料理学校に入学することになり、日本語教育とはどんどん遠ざかってしまいました。でも、義母の重圧のおかげでベトナム料理の奥深さを知り、大胆さと繊細さにひかれ、虜になってしまい、今の私があるのです。その頃は数年後に私のかたがきが「日本語教師」から「ベトナム料理研究家、ベトナム語通訳、翻訳」に変わっているとは誰が想像できたでしょう…(笑)


 今は日本でベトナム料理教室を主宰、その他出張教室等を行い日本でベトナム家庭料理の普及に努めています。伝える事が日本語からベトナム家庭料理に変わったけど、していることはそんなに変わっていないと私は思っています。学生のキラキラした目も同じです。これからも常に「自分はこれを伝えたい」という想いを持って美味しいベトナム家庭料理を伝えつつ、その後ろにあるベトナム文化やベトナム人の事を日本の人にもっともっと知ってもらえたら…と思っています。


 「ごはんが美味しいからベトナム!」と軽い気持ちでベトナム行きを決めてから15年!ベトナムとの付き合いがこんなに長くなるとは…
縁があったとしか言いようがないのですが…今は、これからも続くであろう、この縁を大事にしていきたいなぁと思っています。

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日本人教師初の投稿で、大変感謝しております。
とても勉強になり、これから日本語教師を目指す方にも刺激になるのではないかと思います。
他の先生方も、是非記事をお寄せください。
お待ちしております!!
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ホーチミン市在住日本語教師のブログです。
日常生活、ベトナム文化、ベトナム料理、ローカルカフェ情報など、住んでみないとわからないことを掲載したいと思います。
ベトナムの良いところ、日本との文化の違いを知ってもらいベトナムに来たいと思っていただけたらうれしいです。

取材リクエスト・ベトナムの不思議・ホーチミン市に関するご質問などがあればご連絡ください。

作成者:伊藤 晴彦

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